「ここに行って良かった」と思ってもらえるように、日々、勉強している私は、ある興味深い経験を持つ、一人の臨床心理士・公認心理師の講演に行きました。

 そこで思ったことは、普段私は「決して頭でっかちになってはいけない」と自分に言い聞かせ、心理療法の理論は大事であるが、それを相談者の問題解決に活かせるように、「しっかりと対策を講じていけるようにならなくてはいけない」を命題として、カウンセリングを行っているのですが、この講演者も同じように、「心の奥を掘り下げるだけでなく、現実的な対策を教えるような、ケアの入り混じったセラピーを心がけている」とお話しされているのを聞いて、私の目指すところは間違っていなかったのだと、気持ちを強くしたことがありました。

 その、私に自信を与えてくれた講演者がこのほど、第19回大佛次郎論壇賞を見事、受賞されました。
東畑開人先生です。
受賞された『居るのはつらいよ』は、私も大変感動した本だったので、今回のこの受賞は本当に嬉しく思います。

 東畑先生、本当におめでとうございます!!
先生にサインして頂いたこの本は、一生の宝物にします。